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第三回コラム

第三回コラム「Flash作品と感想」



主催が何を考えたかこの時期に東京に飛んでるということで
留守番を任されたサポートのみずあみといいます。初めまして。

突然ですが、小学校の時分に夏休みの宿題で苦労させられたモノの一つに
読書感想文があります。課題図書なりなんなりを読まされては
原稿用紙○枚を埋めてこいという感じの。

よく思うんですが、あれって誰のためだったんでしょう。
課題図書の著者自身に届くことはきわめて稀(むしろ考えにくい)、
教師がその感想文を読んでも生徒にフィードバックされるのは成績くらい、
感想文を書く生徒自身も宿題として嫌々ながらに文章のようなものを書くにすぎない。
ここまでいくとちょっとネガティブに考えすぎでしょうか。

一方で、Flash作品の特徴の一つとして、作品が主にインターネット上で公開されるため、
作者に生の感想が届きやすいという点があげられます。
その場や方法は2chの掲示板上でもよし、作者に直にメールを送ることでもよし。
誰もが作り手(発信者)にまわることができるというインターネットの特性が
逆の方向にうまくまわっている例だと思います。

特にFlash作品への長文批評はFlash・動画板では「アンチ」と呼ばれ、
同掲示坂内で専用のスレッドが作られるほどの需要とフィールドがありました。
しかしながら、需要があるにもかかわらず、長文での感想、いわゆる「良アンチ」というものが
なかなか日の目を浴びず、多くないという現状もあるのではないでしょうか。

文藝動秋、三回目となる今回は、Flash作品とその感想にまつわるこうした状況に関して、
Flashの作り手・感想の書き手の双方からのお話をご紹介します。

今回も2部構成で参ります。前半では文藝祭主催のよみとばし氏と、
www.psychedesire.org のhmtbsmvさんに語っていただきたいと思います。
それではどうぞ。



追記: 後半として、Rouxさん、唯樹さん、ハリジャンぴらのさんのコラムを追加しました。
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by bungeisai | 2005-10-10 02:00 | 第三回コラム

第三回コラム

Rouxさんのコラム



flash作品と感想

感想文…
昔から国語の授業などで感想文を書くことはあったけど
基本的に苦手だったのを思い出します。

今回のテーマ『感想文』についてですが、
わたくしは昔から話す言葉や感想を述べる時
回りくどくなってしまって結果的に長文になってしまう、
という弱点があるのでございます。

長文の感想文と一言感想。
FLASHを作られる方にとってはどちらが読みたいというのは
人それぞれだと思うのですが長文だからいい、
というものでもないと思うのです。

今回のテーマにも掲げられている
過去に『アンチ』と呼ばれた長文たちは
感想、というより批評に近いと思うのです。
この部分はこうしたほうがよかったのではないか、とか
ここにこうやって付け加えたのも見たい、とか。
これは感想じゃなくてアドバイスのような気がするのです。

では感想文って?
それは作品を1本見て、思ったことを素直に言う事。
この部分が気に入った、とか、この映像綺麗、とか。

先ほどまで、本日開幕した『MMR』という
イベントに出品された作品を拝見していたのですが、
このイベントなら『メガネっ子に萌えた』とか
『お姉さんの和服姿にドキドキした』とか。
これが感想文なら、一言感想、ということになるのでしょうが
長文の感想文となると、心理描写や作品を掘り下げて、
それに対して自分が思うことを書く。

的確な文章が書ける人間になりたい、と常日頃思います。
日々精進していかなければなりませんね。
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by bungeisai | 2005-10-10 01:58 | 第三回コラム

第三回コラム

唯樹 只埜さんのコラム



ボクハ、カンソウヲ、カイタコトガ、アリマセン。

感想ね。
欲しいよね。
製作者であれば。
うん。

けどね。
貰えないよね。

最近はFlashに興味を持った一般の方々が多くて、
結構作品を出すとBlogとかで紹介してくれてたりします。
拙作ですら幾つか頂けていたので、
最近はそういう方向での感想が多いんじゃないでしょうか。

(知りたいけど解らないって人はアクセス解析ついてる鯖にするとか、
諦めて忍者使うとかしましょ。
いいじゃない。どういう所から人がきたかって知りたいよ。普通。)

感想スレは死んでるしね。
スレに作品投下したって、まぁ5個レスがつけば上々じゃないでしょうか。

さて。
Flash製作者にとっての「感想」ってなんでしょう。
一言褒められる事?長文感想貰う事?アンチされる事?
難しい所ですよね。
俺にとっての感想は「〇〇」だ!
と言い張れる人は少ないんじゃないかと思います。

まぁ確かに「すげぇ!」とか「かっこいいです><」とか「どう見ても精子です」
とか一言感想だけ貰い続ければ長文が欲しくなるだろうし、
かと言ってずっと長文アンチがつけばやる気もなくす。
狙ってやった事を理解されなかったり(なつみSTEPは理解された好例だいね)
見当はずれの感想を貰ったりもする。

そんなこんなで「なんで俺作品作ってんのに、こんな事言われてんだろ?」
みたいな思考に陥る事もあるんじゃないでしょうか。

けどね、最終的には思うんです。
どんな言葉でも、作品に興味持ってもらえれば嬉しいのかなーとか。
一言レス、掲示板への書き込み、面白いよ!格好いいよ!っていうBlogでの紹介。
或いは長文カキコ、アンチ。
見られてなんぼでしょ。
見てくれて、尚且つそれを自分の言葉で表現しようとしてくれただけで御の字で
しょ。

よく作品を「自分の子供のように」などと形容するけど、
子供を「可愛いね」って一言褒めてくれる人も、
「〇〇君は落ち着きがない所があります」と指摘してくれる人も、
それはそれで一つの意見なわけで。

どう取り、どう生かすかはその人次第なんじゃないかなぁ、とかね。
んで、それを上手く形作って作品としてまた表現すれば、
自然と感想も長くなるんじゃないかと思いますよ。

結局感想というのは作品ありきでしか語れない訳ですから。
是非とも「感想を書かずにはいられない」作品を作って欲しい、
作っていきたいと思います。

とまぁ(途中の文脈はさりとて)上手く纏めたような気になった時点で3回目。
感想を書く人を援護してるわけではなく、一製作者としての感想。
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by bungeisai | 2005-10-10 01:57 | 第三回コラム

第三回コラム

ハリジャンぴらのさんのコラム



文芸祭も出場者が発表されて徐々に盛り上がってきました。
ぴろぴとさんの出場に話題が集まってますが、
個人的には未だ見ぬ新人さんたちや普段見る機会のない職人さんが
どんな作品を放り込んでくるかも楽しみだったりします。
イベントってこういう予想外の良作に出会う機会でもあると思っとります。
運営としてだけでなく、ただのflash好きとしても楽しみな文芸祭まであと一カ月。

そんなわけで今回は「flashと感想」のお話。
これでも感想は専門分野というかこれで名前を売った立場なわけで
今回はちょいと長く書いてみたいと思います。

おいらは毎年、自分のサイトで紅白の全作品感想を書いているわけで、
感想書く側の人間なわけですが、これが意外とプレッシャーだったりします。
人様が時間と魂削って作った作品にあーでもないこーでもないと
したり顔で意見を言うというのがなんとも心苦しい。
しかも遠い立場にいるプロが作った作品にケチをつけるというのではなく、
わりと近い位置にいて自分が書いた感想を本人が読む可能性がある状況下で
あえて感想を言うというのもなんとも厳しい。
良くも悪くも作る人と感想を書く人の距離が近いというのはこの世界の特徴の一つです。
いつも人様が作ったものにあれこれケチつけてしまって悪いなあと思いつつ書かせてもらってます。
実際、オフで作者さんに会った時、謝ったりもしてます。
一度ひょんなことで自分が感想書いたことのある人たちだらけな場所に紛れ込んでしまったことがあって、
その時はマジで土下座して謝ろうかと思いました。
それぐらい自分の書いている事にビビリつつ感想書いてます。

それはさておき。
かつてflash板にはアンチ統一スレッドという否定的意見をも含めてたガチンコな感想を言い合うスレッドがありました。
それが一体どんなスレッドであったか、崩壊までの経緯、
最悪板に移動した最悪アンチの機能みたいな話はまた別の機会にしますが、
皆さん、ご承知の通り、このスレは現在、元の形では存在しません。
感想系スレと呼ばれるスレッドはflash板に現在もいくつか存在しますが、
気軽にライトな感想を書くスレが細々とやっているばかりで、かつてのアンチスレのように、
忌憚ない感想や意見を言い合い、時に議論に発展するようなスレッドはもうどこにもありません。
なぜflash板では感想系が育ちにくいか。
なぜみんな感想を書かないのか、ちょっと考えてみましょう。

まず一つは感想を書くというのが思いの外、労力を割くということ。
数分間の作品に一言二言の感想ではなく、長文の感想を書くというのは実際にやってみると意外にも大変です。
気楽に観ながすのではなく、何度も見直して要点を絞りつつ書く必要があります。
なぜそう思ったか、何がそうさせているのか。
自分の感じた事を他人に伝える言葉に変換するという行為はなかなか大変です。
これまたflash板感想業界(どこにあるのか知らんけど)ではタブーとなりつつある話題ですが、
長文弥太郎氏の紅白作品感想なんかはホントにつっこんで観て書かれていて、
「こりゃ大変な仕事してるな。すげえな。偉いなあ」と思っていたら案の定と言うかなんというか中途で放置されてしまいました。
期待もあっただけに、「あーやっぱり、あれを全部書くのはきつかったか」と
同じ全感想を書いてる身として弥太郎氏に同情したりなんだり。
あれなんかホントに大変な労力をかけてやっていたと思います。
人様の作品に好き勝手言うというのは簡単そうに見えて意外と大変なのです。

第二に感想を書くという事は荒れる原因にもなるということ。
個人的感想であれ、しっかりとした批評であれ、一つの作品に評価を与えるという事は
少なからず反発が出るかもしれない意見を他人に対して宣言することであり、
実際、かつてのアンチスレも一つの作品の評価や感想を巡って大荒れに荒れることがしばしばありました。
忌憚ない感想という名目による叩きや不毛な議論も少なくなく、
匿名性の弊害として忌憚のない意見は時に暴力と変わるわけで
アンチスレでの感想をあえて見ないようにすると公言した職人さんもいました。
感想を言うというのは少なからず事を荒立てる行為であると言えるわけです。
特に2chのような匿名の形式でそれをやるのは非常に難しい。
労力を払って書かれ、かつ事を荒立てスレッドを荒し、他人を傷つける可能性さえもある。
それならば感想などという自分が思っただけのことをあえて文章にすることなどない。
それでなくとも一々自分の考えをカタチにするなんてめんどくさい行為なのだ(このコラムは実に書いててめんどくさいです)

感想を書く人が少ない理由はいろいろあるとは思いますが、
一番大きな理由はやっぱり「めんどくさいから」「書いたところでいいことなんぞないから」の二つではないでしょうか。

すでに存在する映像に対して何かを語ろうとするという行為は、
既存の映像で受けた感覚を言葉によって再現しようとする試みであり、
最初から徒労が約束されている。
映画批評家蓮実重彦も映画批評の著作の中で
「映画に向かって適当な言葉を口にすることは、不可能なのだ。
言葉はたえず圧倒的に敗北しつづける。
だとするならば何を書いても徒労に終わるほかはあるまい」
と書いています。

しかし感想を書くというのはホントに徒労でしかない行為なのでしょうか。
「感想が欲しい」「見た人の意見が訊きたい」と言う職人さんも少なからずいます。
実際、自分の書いた感想に対して「ありがとうございます」というメールを下さる方もいます。
どうやらflashに対する感想というのは作り手の需要があるようです。
「もっと感想を自由に書いてもらえるような環境があれば」と言った人もいました。

また自分がflashを見た時の感動を言葉にする事というのも大事ではないでしょうか。
おいらが毎年、紅白の全作品の感想を書く理由の一つは、文章にするという行為によって、
より深く作品と向き合う事が出来るというのがあります。
ただ流して作品を観るのではなく、何が良かったのか悪かったのかを考え、
自分が何に感動したのか、何に不満を持ったのか、それを突き詰めていくと
その作品の本質の一端に触れる瞬間というのがあります。
それはただ流して観ていた時とはまたちがうカタルシスを与えてくれます。
それに触れたくて感想を書いている、というのも理由の一つです。
たとえそれが作品への後追いという敗北であろうとも。

作り手、書き手、共に感想を書くと言う行為には徒労以上の意味があります。

現状、flash板での感想のとりまく環境はいいとは言えません。
しかしよくよく考えてみるならば感想なんていうのは別にどこでもできるわけだし、
そのスタイルにも規制はないはずです。
かつてのアンチスレは様々な自己矛盾を抱えて崩壊してしまったわけですが、
アンチスレとはまた違ったやり方で感想を延べあえる場所を作る事は可能なはずです。
「感想を書きにくい状況」などと諦めず新しい感想形態の模索が必要なんじゃないでしょうか。
感想は必要によって生まれる。それ以上でもそれ以下でもないでしょう。

と偉そうな事を言ったからには自らも動く必要があるかなあと思ったテキスト屋がここにいます。
石とか止めて。
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by bungeisai | 2005-10-10 01:56 | 第三回コラム

第三回コラム

よみとばしのコラム



「サボテンは水をあげなくても育つ」という嘘知識で
サボテンを枯らしたよみとばしです。こんばんは。

うろ覚えなので不正確ですが、過去にFLASH・動画板の
アンチ統一スレッドで、

「俺たちは芽に水を注いだり励ましたりしながら、
芽から花を咲かせるのを手助けする為に存在する。
そうやって伸びていく芽と共に成長していくんだ。」

という書き込みがあり、FLASHの創作と創作・批評の
理想的な関係を最も端的に表した言葉だと思い、今でも
深く印象に残っています。

しかし今では、花壇を荒らす人が増加するのと反比例に
芽に水を注ぐ人の数は減っているのが現状です。

個々の芽が別々の場所で成長するならともかく、同じ
花壇を共有するとしたら、芽と、お手入れする人との間に
信頼関係が無ければ、花壇から芽が出る花は、どんどん
減っていくと思います。

偉そうな事を言って何が出来たわけでも無いですが、
少なくとも、真に作品を想う感想や批評、愛のある
アンチが殆ど無く、誹謗中傷や内部事情の暴露など、
ネガティブな書き込みばかりが溢れているFLASH・動画板と
その周辺の現状を、認めたくありません。

しかし、そういった雑音を気にせず、FLASHの感想を
書ける場所も沢山あります。幾つか例を挙げれば、
FLASH・動画板に複数存在する感想を書く為のスレッドや、
FLASHを製作された方のサイトの掲示板。
時と場所さえ選べば、悪意ある書き込みに妨害されない
環境で、安心して感想を書けます。

にも関わらず、そういった感想も少ないのは何故か?

おそらく、真剣にFLASHについて語るのは、真剣にFLASHを
製作するとはのはまた違う形で多大な労力を必要とする為、
継続して感想を書き続ける人が非常に少ないからでしょう。

多くの人が継続して感想を書かない限り、感想は
たまにしか書かれなくなり、感想を書きにくい雰囲気が生じ、
また感想が減る、という悪循環につながります。

実際、上記で挙げたFLASHの感想スレを見たところ、
書き込みは1週間に1回あるかないかで、とても
閑散としており、もの哀しい気分になりました。

文藝祭は言葉のイベントです。
良質なFLASH作品だけでなく、
良質な感想、批評もお待ちしております。

貴方の水差しで、花壇に花を咲かせませんか?
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by bungeisai | 2005-10-10 01:55 | 第三回コラム

第三回コラム

hmtbsmvさんのコラム



どうも。コラムを書きます。うほ。

> 「flash作品と感想」というテーマで行います。
> 良作のflashが発表された時に頻出するflashの感想ですが、
> 一言のものは多くても、長文で様々な側面からじっくりと
> 語る感想、または、過去にflash・動画板で「アンチ」と呼ばれて
> いたような批評は、感想の需要があるにも関わらず少ないです。
>
> この現状に対して、FLASH製作者として(感想執筆者として)
> どう思うか、ご意見お聞かせ下さい。。

感想が必要かどうかは、動画作った人それぞれだから、
一概に『この現状』っつのがどう(良し悪し)かとかは知らん。
別に感想とか板に依存しないで、
友達とか親とかに見せて感想もらったっていいんだしさ。
まぁ、ネタによっては2ちゃんを知ってる人じゃなきゃ、
なんなのかすらわからなくて感想も何もないかも知れんけど。

まぁ、感想欲しければ自分で感想貰いに行って、
それでも感想貰えなければ、
『感想何もわかない作品作っちゃったんだな…』
っつってヘコんで終了っつ感じで。

晩御飯はオムライスでした。美味しかったです。
あと、釧路名物さんまんまは超美味だから、食べた方がいいよ。
MOOで売ってるよ。

2005 10/7
www.psychedesire.org
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by bungeisai | 2005-10-10 01:50 | 第三回コラム